収賄 南大隅町元職員に有罪判決 建設課の元係長、小路口太輔被告

 南大隅町が発注した道路工事の入札をめぐる事件で、業者に設計価格の情報を漏らし現金を受け取った罪で起訴された町の元職員に対し、鹿児島地方裁判所は「みずから現金を要求していて悪質だ」として、懲役1年6か月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

 南大隅町の建設課の元係長、小路口太輔被告(34)は、4年前、町が発注した道路工事の測量設計業務の入札をめぐり、設計価格に近い金額をコンサルタント会社の社員に漏らし、その謝礼として現金9万円を受け取っていたなどとして、収賄や官製談合防止法違反の罪に問われています。
 16日の判決で、鹿児島地方裁判所の冨田敦史裁判官は「設計額の情報を教えた2か月後にみずから現金を要求していて、公務員から要求した点は悪質である」と指摘しました。
 そのうえで、「賄賂を要求した動機もギャンブルで借金がかさんだためで酌量の余地はないが、懲戒免職処分を受けたことなどを考慮すると、執行猶予付きの判決が相当である」として、懲役1年6か月、執行猶予3年、追徴金9万円の有罪判決を言い渡しました。
 また、小路口被告から設計価格の情報を聞き出したコンサルタント会社の元社長と社員に対しては、いずれも懲役1年、執行猶予3年の有罪判決が言い渡されました。
 判決を受けて、南大隅町は「判決内容を重く受け止め、職員に対し、法令順守を徹底させていきます」とコメントし、職員が業者と接触する際は複数で対応することなどを定めたマニュアルを基に、再発防止に努めることにしています。

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