戸籍上は「111歳」でありながらミイラ化遺体で発見された加藤宗現(そうげん)さんの遺族年金詐欺事件で、詐欺罪に問われた加藤さんの孫娘、登貴美(ときみ)被告(53)の判決公判が22日、東京地裁で開かれた。島田一裁判官は「継続的に年金を詐取していた利欲的な動機だが、犯行を主導したのは被告の母親だった」などとして、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役2年6月)を言い渡した。
全国で相次いだ高齢者の所在不明をめぐって浮上した詐欺事件で初の判決。
判決によると、登貴美被告は母親の真子(みちこ)被告(81)=同罪で起訴=と共謀して加藤さんの生存を装い、教員だった加藤さんの妻が平成16年に死亡した後、遺族共済年金計約915万円を加藤さん名義の口座に振り込ませてだまし取った。検察側の冒頭陳述によると、加藤さんは昭和53年11月ごろ「即身成仏になる」と自室に閉じこもり死亡したが、家族は死亡届を出さなかった。
