産業廃棄物処理設備の転売をめぐる詐取事件で経営陣が逮捕された老舗(しにせ)ソースメーカーのイカリソース(大阪市福島区)は24日午前、大阪地裁に会社更生法の適用を申請し、保全命令を受けた。負債総額は約54億円。イカリへの支援に名乗りを上げていたソース業界大手で東証2部上場のブルドックソース(東京都中央区)は同日未明に取締役会を開き、支援を正式に決議した。イカリはブルドック傘下で営業を継続する見通しだ。
イカリは同日午前10時から、川島義鷹社長が本社で記者会見し、会社更生法の適用申請に踏み切ったことについて「取引先にご迷惑をかけ、申し訳ない。事業を継続し、イカリブランドを再生したい」と、謝罪した。
同社は産業廃棄物処理設備の性能を偽り、リース2社から8億円近くをだまし取った疑いで今月18日、大阪地検に逮捕された木村敏・前代表取締役を19日付で解任。後任の社長として同社取締役の川島氏を選んだ。
イカリは詐欺事件で関西の百貨店がイカリ製品を店頭から撤去したことなどから、信用力が急速に低下し、資金繰りが悪化。自力での営業継続は困難と判断し、ブルドックに支援を要請した。
同社は1896(明治29)年に大阪で創業。ウースターソースが主力商品で04年11月期の売上高は約79億円。同期まで3年連続で赤字に陥っていた。
ブルドックは食料品卸商として開業し、3年後の1905(明治38)年にソースの製造・販売を開始した。05年3月期の売上高は133億円、経常利益は12億円だった。
イカリは関西を中心に強いブランド力を持つ。関東を地盤にするブルドックは資金、人材面でイカリを支援し、「イカリ」ブランドを生かしながら西日本での業容拡大を目指す。
