大手産業ガスメーカーの元部長が3年前、ロケット事業の架空の工事を愛知県の下請け業者に発注させ、会社に代金1000万円余りを支払わせて損害を与えたとして、背任の疑いで逮捕されました。
警察によりますと、架空の代金の請求はあわせて6億円余りに上るとみられています。
逮捕されたのは、東京・品川区に本社がある大手産業ガスメーカー「大陽日酸」の宇宙・低温機器統括部の元部長、岡浩二郎容疑者(57)と、取引先で愛知県の東海市と大府市にある下請け業者2社の社長などあわせて3人です。
警察の調べによりますと、岡元部長は平成26年、ロケット事業に関する部品洗浄や溶接の名目で、架空の工事を下請け業者2社に発注させ、大陽日酸があわせて1000万円余りを業者に支払い、会社に損害を与えたとして背任の疑いがもたれています。
下請け業者に支払われた代金は岡元部長ら3人に渡ったということで、警察によりますと、3人はいずれも容疑を認め、岡元部長は、「高級クラブでの飲み代など遊ぶ金が欲しかった」と供述しているということです。
これまでの調べによりますと、架空の代金の請求は平成26年までの6年間であわせて6億円余りに上るとみられ、警察は名古屋市内にある「大陽日酸」の営業所を捜索するなどして詳しいいきさつを調べています。
