給与水増し詐取容疑の職員の吉葉仁一容疑者を懲戒免職 被害4千万円近くと推定 栃木・下野市

栃木県下野市は1日、給与を水増し処理して公金をだまし取ったとして、詐欺容疑で栃木県警に逮捕された同市職員、吉葉仁一容疑者(49)を懲戒免職処分にしたと発表した。1月31日付。広瀬寿雄市長は1日、記者会見し、だまし取られた給与の被害額は現時点で3993万円と推定されることも明らかにした。

 逮捕容疑は、昨年9月、水増しした給与計222万円を複数の口座に振り込ませたとしている。1月24日に逮捕され、県警によると、「ギャンブルや借金の返済にお金が必要だった」と供述している。

 同市の説明によると、吉葉容疑者は総務人事課人事給与グループに異動した平成25年4月から職員給与の業務を担当していた。

 システムに精通し、不正な端末操作でデータを改竄。28年8月~今年1月分の被害額は3567万円。出向者らの架空の給与データを作り、会計課には自分の口座に振り込まれるよう書き換えたデータを渡した。25~27年度の旧システムの被害額は426万円と推定。超過勤務手当のデータを操作した形跡があったという。

 証拠書類が警察に押収され、同市として吉葉容疑者に詳しく話を聞けない状況。副市長と総務部長が約15分間、接見した際、「市民、市役所を裏切る、たいへんなことをした」と自ら反省の言葉を述べたという。同市は「(被害額は)システムに残るデータから推定。いずれも確定していない」と説明している。

 同市はチェック態勢の強化や給与担当者の異動、システムの改正など再発防止策を構築していく。

 また、管理監督の責任を問い、総務人事課長を減給10分の1(6カ月)、総務部長を同(3カ月)の懲戒処分とした。

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