架空投資話、被害総額25億円か 日興元社員 山下克博容疑者逮捕

 架空の投資話で顧客から現金4500万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は24日、SMBC日興証券(旧日興コーディアル証券)の元営業専門社員、山下克博容疑者(44)=東京都墨田区、23日付で懲戒解雇=を詐欺容疑で逮捕した。同課によると、2004年以降、同様の手口で十数人から計約25億円を詐取した疑いがあり、裏付け捜査を進める。

 同課によると、山下容疑者は容疑を認め、詐取した金は競馬など遊興費に使ったという。

 逮捕容疑は虎ノ門支店に勤務していた昨年11~12月ごろ、都内でIT(情報技術)関連会社を経営する男性(48)に「個人向け国債にまだ枠がある。投資金に対する12%の利回りとして商品券を渡す」などと嘘を言い、5回にわたって現金計4500万円を詐取した疑い。

 捜査関係者によると、山下容疑者は「個人向け国債の販促キャンペーンに使う商品券が余り、現金を預けてもらえれば利回りとして商品券を配分する」とする架空の投資話をしていた。

 日興コーディアル証券のマークが付いた「金銭有価証券受領明細書」などの書類をパソコンで偽造。収入印紙を貼ったり、実在しない上司の印鑑を押したりして、顧客を信用させていた。

 同社は今年4月、山下容疑者が顧客らから計8億8千万円をだまし取っていたとする社内調査の結果を発表、警視庁に詐欺容疑で告発していた。

 SMBC日興証券の話 再発防止策を速やかに実行し信頼回復に全社を挙げて努めていく。

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