兵庫県警察本部の元警部補が、自殺の捜査で訪れた住宅から、現金200万円を盗んだ罪に問われた裁判で、神戸地方裁判所は、「強い批判は免れないが、現金は戻していて社会的制裁も受けた」として、執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。
兵庫県警捜査1課の警部補だった山下洋司被告(49)は、ことし3月、自殺の捜査で訪れた兵庫県播磨町の住宅で、住民の女性のバッグから現金200万円を盗んだ罪に問われました。
2日の判決で、神戸地方裁判所の平島正道裁判長は、「ギャンブルで抱えた借金が妻に発覚するのを恐れて盗みに及んだ。犯罪を抑止する立場の警察官が起こした犯行で強い批判は免れない」と指摘しました。
一方で、「現金は持ち去らず、被害者の家の別の場所に置いてきていて、懲戒免職になるなど社会的制裁も受けた」として、懲役2年、執行猶予4年を言い渡しました。
平島裁判長は、「被告は、最後は一歩踏みとどまった。正しい気持ちを忘れず更生してほしい」と述べました。
