振り込め詐欺グループ 中村圭助容疑者、岩崎真吾容疑者ら28人逮捕 被害総額30億か

架空の社債の代金名目で、千葉県松戸市の男性(78)から2千万円をだまし取ったとして、警視庁と兵庫県警などは24日までに、東京都新宿区西新宿6、無職、中村圭助容疑者(28)と同区若松町6、無職、岩崎真吾容疑者(28)ら振り込め詐欺グループの男28人を詐欺容疑で逮捕した。同庁によると、振り込め詐欺事件で一度に逮捕した人数としては過去最多。

 同庁によると、グループは都内のビルなど4カ所を拠点としており、銀行口座の入金記録から全国約370人から少なくとも約30億円をだまし取った可能性が高いという。現金を手渡しで受け取った例も多く、被害額はさらに膨らむ可能性がある。警察庁の統計によると、昨年1年間の振り込め詐欺被害総額は約127億円。

 中村容疑者はグループのリーダーで「黙秘します」と供述。また岩崎容疑者は出納係で「金をだまし取った覚えがない」と、全員が黙秘または容疑を否認している。

 同庁によると、中村容疑者らは証券会社の社員を装って男性宅に電話し、「松戸市限定でゆかりのある人に『インプレッサ』というIT関連企業の社債が販売される。もし社債を買ったら1.5倍の値段で転売してほしい」と連絡。

 その後、男性宅にはインプレッサの社員を名乗る男から「社債の数には限りがある。今だったら少し枠を開けられる。インサイダー取引になるのでこれ以上詳しいことは話せない」などと連絡し、社債の発行を信じさせたという。

 男性は自宅での手渡しと振り込み入金で3回にわたり、現金合計2000万円を支払った。

 インプレッサは登記されているものの営業実体はなく、本社所在地には杉並区内のスナックがあるという。グループは計27の架空の会社を名乗り、偽造したパンフレットなどを送るなどして社債を買わせていた。

 警視庁は中村容疑者らが役割を分担しながら、もうけ話を持ちかける手口で、組織的な犯行を繰り返していたとみて被害の全容解明を進める。同庁などは24日までに約190人態勢で都内の拠点など関係先10カ所を家宅捜索した。

 逮捕容疑は今年4月、実在しない会社の社債の代金として、男性から現金2000万円をだまし取った疑い。

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