北朝鮮に不正輸出した疑い 東京・台東区の貿易会社、「聖亮商事」の社長、金賢哲容疑者

 制裁措置で輸出入が全面的に禁止されている北朝鮮に衣類や食器などを不正に輸出したとして、警察は、東京の貿易会社の社長を、外国為替及び外国貿易法違反の疑いで逮捕しました。
 調べに対して社長は容疑を否認しているということです。
 逮捕されたのは、東京・台東区の貿易会社、「聖亮商事」の社長、金賢哲容疑者(48)です。
 京都府警察本部などによりますと金社長は、おととし1月、制裁措置で輸出入が全面的に禁止されている北朝鮮に、日本国内で調達した衣類や食器などの日用品や食料品、およそ600万円分を不正に輸出したとして、外国為替及び外国貿易法違反の疑いがもたれています。
 不正に輸出された品物は、東京港から船でシンガポールを経由して北朝鮮に運ばれ、主に、富裕層向けに販売されていたとみられるということです。
 調べに対して金社長は、「シンガポール向けに輸出したことは間違いないが、その先のことはわからない」と供述し、容疑を否認しているということです。
 警察は、けさから会社をはじめ関係先として、東京・台東区にある朝鮮総連傘下の経済団体の事務所を捜索して、取り引きの実態の解明を進めるとともにこの会社が、北朝鮮に、日用品などを繰り返し輸出していた疑いがあるとみて調べています。
 北朝鮮に対する日本独自の制裁措置のうち、輸出入の全面禁止措置は、拉致被害者らの調査の報告がないことなどを理由に去年3月にさらに2年間延長されています。
 また、政府は、今月の北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイルの発射を受けて、人の往来の規制の強化など新たな制裁措置の実施を決めています。

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