<タクシー強奪>文健二容疑者 車内に血痕、逃げる際に負傷か 下関

山口県下関市で家宅捜索の捜査員を振り切って男がタクシーを奪い逃走した事件で、山口県警は7日、奪われたタクシーが見つかった同市彦島を中心に男の行方を捜した。また、タクシーには多くの血痕が付着していたといい、タクシー近くで包丁が見つかっていることから、県警は男が包丁を持って逃げる際に負傷した可能性もあるとみて調べている。

 県警によると、男は文健二容疑者(56)=同市竹崎町2。奪われたタクシーに乗っていた60代の女性運転手によると、事件後に捜査員と車内を確認した際、ハンドルやシートなどに多くの血痕があった。売上金やバッグには手がつけられていなかったという。

 運転手によると、客待ち中に文容疑者が左後部のドアを開けて乗ってきた。すぐに数人の捜査員が追いかけてきて、うち1人が前方に回り車を降りるよう促した。運転手が怖くなって降りると、直後にタクシーが急発進した。運転手にけがはなかった。文容疑者の手には血が付いていたが、刃物は見ていないという。

 文容疑者は6日朝、自宅に麻薬特例法違反容疑で捜査に来た捜査員らに刃物を振り回し、タクシーを奪って逃走。タクシーは約1時間半後、南西約2キロの下関市彦島本村町の駐車場に乗り捨てられているのが見つかった。

 県警下関署はタクシーが乗り捨てられていた現場周辺でパトロールを強化している。

 文容疑者が住んでいた集合住宅近くの喫茶店主の女性は「早く捕まえてくれないと不安で落ち着かない」と話した。

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