被害者保護が焦点 裁判員裁判 田嶋靖広被告の性犯罪事件 強盗強姦罪は初

 東北で初めて、全国で3件目となる裁判員裁判が2日、青森地裁で始まる。対象は十和田市で起きた強盗強姦(ごうかん)事件。裁判員6人は1日に選任され、公判は4日の判決まで連日開廷される。裁判員が審理する初の性犯罪事件として被害者保護の在り方が問われる上、首都圏以外で行われる初の裁判員裁判としても注目されている。

 強盗強姦罪などに問われたのは本籍千葉県四街道市、無職田嶋靖広被告(22)。起訴状によると、2006年7月10日、十和田市のアパートに住む女性方に侵入、包丁を突き付け、現金1万4000円を奪った上、女性に性的暴行を加えたとされる。さらに09年1月7日、同市のアパートで女性方に押し入り、現金約5万円を奪い、性的暴行を加えたとされる。

 公判前整理手続きは3回行われた。弁護側は起訴内容を認める見込みで、量刑が争点となる。弁護側は被告が若年で反省しているとして刑の軽減を求め、検察側は被害者の処罰感情の強さを中心に主張するとみられる。

 裁判員裁判で複数の事件を一括(併合)審理する初のケースで、検討する証拠の量など裁判員の負担面や、量刑判断への影響も焦点となる。

 裁判員選任を経て、初公判の2日は検察、弁護側双方の冒頭陳述や被告人質問が行われる。3日は被害者2人の意見陳述、検察側の論告求刑、弁護側の最終弁論で結審する。裁判員と裁判官が評議を行い、4日午後に判決が言い渡される。

 地裁は選任手続き時の事案説明で候補者に被害者の氏名などを明かさず、被害者と面識のある可能性がある候補者を可能な限り除外する。被害者の意見陳述も別室で行い、廷内のモニターに同時中継する「ビデオリンク方式」を採用する。

[おことわり]2006年の事件については、被告が当時、未成年だっため匿名扱いで報じてきましたが、成人後の09年1月の事件も裁判員裁判で併合審理されるため実名で報道します。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール