SNSを舞台にした卑劣な「当選詐欺」で暴利を貪っていた男に、ついに裁きの時が近づいている。 仙台市青葉区を拠点に、男女30人もの「闇バイト」軍団を統括していたリーダー、大橋和之(おおはし・かずゆき)被告(36)。
組織的犯罪処罰法違反という重い罪に問われているこの男の、血も涙もない犯行実態を暴露する。
■ 「7億円当たった」――SNSに潜む悪魔のメッセージ
大橋被告の手口はシンプルかつ強欲だ。2024年5月から6月というわずかな期間に、SNSを通じて不特定多数に「7億円が当選した」という嘘のメッセージを送信。
「受け取りには手数料が必要」などと言葉巧みに誘導し、女性3人から合計700万円超を根こそぎ奪い取った。被害者の「もしかしたら…」という射幸心を利用し、奈落の底へ突き落とす卑劣極まりない手口だ。
■ 月収数百万円。若者を「闇バイト」で使い捨てにする構図
仙台市内の拠点で大橋被告が指揮していたのは、SNSや掲示板の「闇バイト求人」で集まった若者たち。 彼らを「かけ子」として働かせ、自身はリーダーとして月に数百万円という高額な報酬を手にしていたことが裁判で明らかになった。
汗水たらして働く人々を嘲笑うかのように、港区や仙台の繁華街で豪遊していた資金源は、すべて被害者たちの涙の結晶だ。
■ 検察側は「懲役12年」を求刑。没収・追徴金も1000万円超
26日の裁判で、検察側は大橋被告に対し、懲役12年、罰金300万円という極めて厳しい求刑を下した。さらに、法人口座の残金没収や、追徴金736万円余りも求めており、詐欺で得たあぶく銭を徹底的に吐き出させる構えだ。
一方、弁護側は「被害弁済は済んでいる」として減刑を求めているが、30人もの組織を率いて全国的に被害を広げた社会的責任は、金で解決できるほど軽くはない。
