31日、佐賀県唐津市の漁港に、小型船を使って金塊と見られる積み荷200キロ余りを密輸したとして、日本人5人と中国人3人の合わせて8人が関税法違反の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、小型船の船長で長崎県壱岐市の職業不詳、齋藤靖昭容疑者(49)と、東京、宮城、青森の20代から60代の男4人、それに中国人の男3人の合わせて8人です。
第7管区海上保安本部などによりますと、8人は31日午後3時ごろ、齋藤容疑者が所有し船長を務める小型船「第三十六旭丸」(19トン)で、佐賀県唐津市の名護屋漁港に金塊と見られる積み荷およそ206キロを陸揚げし、密輸したとして関税法違反の疑いが持たれています。
海上保安本部によりますと、「海の上で金塊の取り引きが行われる」という情報を受けて、警察や税関とともに合同捜査を行い、31日午後、名護屋漁港で金塊と見られる積み荷が船から普通乗用車に積み込まれるところを確認したということで、その場にいた8人を、1日、逮捕しました。
8人が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。
これまでの調べによりますと、小型船は青森県むつ市に登録され、現場まで小型船に乗ってきたのは齋藤容疑者ら5人で、ほかの3人は港で待ち受けていたということです。
積み荷が本物の金塊の場合、およそ10億円分に相当するということで、海上保安本部や警察が密輸のいきさつなどを詳しく調べています。
名護屋漁港は、唐津市鎮西町にある玄海漁業協同組合が管理する漁港で、漁協の職員によりますと、ふだんは1日平均20隻から30隻ほどが停泊し、漁業者や釣り船を運営している組合員が利用しているということです。
また、船が泊まっているのは、釣り客を降ろすときなどに一時的に停泊する場所で、多くの場合、別の地域の人が利用する場合は連絡がくるということですが、この漁船については連絡がなかったということです。
この職員が、港のすぐそばにある漁協に出勤した午前8時半ごろに、捜査車両と見られる10台ほどの車が止まっていて、船は、31日午後3時ごろに入港したということです。
また、近所に住む60代の女性は「船体に青森と書いた同じような船は、1週間ほど前にも港に停泊していた。乗組員は青森から来たと話していた。タバコを売っている店を尋ねられたので教えた。漁師の格好ではなく、普通の服装をしており、いつもこの辺で見かける漁師さんではなかった」と話していました。
