大分県在住のデイトレーダーによる相場操縦事件で、大分地検に金融商品取引法違反などの疑いで逮捕された会社役員、田中潔容疑者(35)=大分市=の不正利得額が平成16年以降で計約9億円に上ることが28日、分かった。同地検は同日、証券取引等監視委員会からの告発を受け、同法違反などの罪で田中容疑者を起訴した。
起訴状によると、田中被告は18年10月25日と今年2月9日、株価を不正につり上げる目的で上場株式3銘柄の売買注文を出し、高値となった段階で保有する株を売却して利益を得たとしている。3銘柄での不正利得額は約800万円に上るとみられる。
田中被告は16年ごろからデイトレードによる相場操縦を始め、これまでに計約9億円を荒稼ぎし、海外旅行などの遊興費に充てていたとされる。一方、外国為替証拠金取引(FX)も行っていたが、損失が膨らんだため、デイトレードで得た利益は逮捕時には2億円程度に減っていたという。
