マイナンバー制度導入に絡む汚職事件で、収賄罪に問われた厚生労働省情報政策担当参事官室の元室長補佐中安一幸被告(46)=懲戒免職=に東京地裁は16日、懲役1年6月、執行猶予4年、追徴金100万円(求刑懲役1年6月、追徴金100万円)の判決を言い渡した。判決理由で入江猛裁判長は「施策を構想通り遂行したいとの思いで取り計らいをした。手続きを経ずに出張を繰り返して金銭に困り、自ら100万円を要求した。国の施策に対する国民の信頼を大きく傷つけた結果は重いが、事実を認め反省している」と述べた。
昨年12月の初公判で中安被告は起訴内容を認め、「おごりがあった。迷惑を掛け申し訳ない」と謝罪していた。
判決によると、平成23年11月、マイナンバー制度導入の準備段階に当たる事業の企画競争で、東京都内のIT関連会社が受注できるよう便宜を図った見返りに、当時の社長から現金100万円を受け取った。
