神奈川県平塚市の相模川で昨年11月、吉田綾奈さん(当時26、同県厚木市)の遺体が見つかった事件で、平塚署捜査本部は15日、死体遺棄容疑で元交際相手の建設作業員神岡誠治容疑者(34)を逮捕した。「綾奈を車で送る際、車内でトラブルがあり、亡くなってしまった。相模川に(遺体を)捨てたことは間違いない」と容疑を認めている。
捜査本部は15日、神岡容疑者宅を同容疑で家宅捜索。吉田さんの死因は頭蓋骨骨折を伴う脳挫滅で、殺害への関与についても調べる。
逮捕容疑は昨年10月下旬ごろ、遺体を布団などで包んで車で運び、平塚市馬入の相模川に遺棄した疑い。捜査関係者によると、行方不明後、神岡容疑者が乗った可能性のある車が相模川周辺の防犯カメラに写っていた。吉田さんは神岡容疑者との交際をめぐる悩みを知人らに相談していた。
捜査本部によると、遺体は昨年11月5日、川に浮いた状態で見つかった。布団のような布で二重に包まれた上、ロープで複雑に巻かれ、中にはブロック状の石の塊2個が入っていた。鈍器のようなもので頭を複数回殴られたとみられる。
捜査本部は、吉田さんが昨年10月26日夜に神岡容疑者の運転する車で横浜市の母親宅に戻った後、同27日午前0時ごろに再び出掛けて神岡容疑者の車に乗ったとみて調べている。
神岡容疑者は同29日、交流サイト「フェイスブック」に「彼女と連絡取れなくなって困ってます!誰か情報ありましたら、教えてください!」と書き込んでいた。
神岡容疑者は昨年12月、共同通信の取材に「何も話すことはない」と答えていた。大和市の自宅の近隣住民には遺体発見後「自分は何もやっていない」と関与を否定していたという。
吉田さんの両親は弁護士を通じ「一緒に捜してくれたのは、全て彼の偽装工作だったかと思うと、裏切られたという気持ちでいっぱいだ」とするコメントを発表した。
