おととし札幌市の不動産会社の店舗で、誤って爆発事故を引き起こし40人以上に重軽傷を負わせたなどとして重過失傷害などの罪に問われた元店長の裁判が札幌地方裁判所で開かれ、元店長は起訴された内容を認めました。裁判は即日結審し、検察は禁錮3年6か月を求刑しました。
おととし12月、札幌市豊平区の不動産仲介店「アパマンショップ平岸駅前店」で起きた爆発事故では、隣の飲食店の客や周辺住民など44人が重軽傷を負ったほか、近隣の建物8棟にも被害が出ました。
当時、平岸駅前店の店長だった辻本貴浩被告(35)は、室内で未使用の除菌消臭用スプレー70本以上を噴射して可燃性ガスが充満していたのに、誤って給湯器のスイッチを入れ爆発を引き起こしたとして重過失傷害と重過失激発物破裂の罪に問われています。
16日、札幌地裁で開かれた初公判で、辻本元店長は起訴された内容を認め、「軽率な行動で被害者のかたに申し訳ないことをした」と述べました。
一方、検察は冒頭陳述などを行い、「除菌消臭用スプレーは部屋を顧客に引き渡す前に使用する必要があるのに、被告は多忙を理由にこれをせず、不正を隠蔽するために大量に噴射した。その後、可燃性ガスが充満した店舗内で漫然と給湯器を作動させた」と爆発に至るまでのいきさつを指摘しました。
検察はその上で、「過失や結果の重大性の観点からもほかに類を見ないような事案だ」として辻本元店長に禁錮3年6か月を求刑しました。
これに対して被告の弁護士は、故意による爆発ではなかったとして情状酌量を求め、裁判は16日で結審しました。
判決はことし8月18日に言い渡されます。
